2013年3月15日金曜日

GNOME3.8(Beta)を試してみる

GNOME3.8のBetaバージョンにあたる、GNOME 3.7.90のLiveイメージが公開されています。
新しいGNOMEをいち早く触ってみたいという方、開発や翻訳に参加したいという方、ぜひ試してみてください。













以下のサイトからGNOME-3.7.90.isoをダウンロードしてください。DVDやUSBに書き込んでLiveイメージとして使用できます。あるいはそのまま仮想マシン上でも起動できると思います。
http://ftp.gnome.org/pub/GNOME/misc/testing/


もし不具合を見つけたら


テスト版なので、バグや問題に遭遇することもよくあると思います。むしろそのためのテスト版なので、もし何かおかしなものを見つけたら、ぜひ報告してください。自分がよく使う機能で問題が見つかれば、バグ報告してリリース前に修正すれば、リリース後の本番環境では快適に利用できるようになります。
特に日本語翻訳でおかしなものを見つけた場合はぜひお知らせいただけるとありがたいです。

連絡先

● 日本語翻訳
- 翻訳チームメーリングリスト
- 私個人宛
日本語翻訳については、上記のメーリングリストにご一報ください。
メーリングリストを使いたくない場合は、このポストにコメントをくださっても構いませんし、私のTwitterアカウント(@jmatsuzawa)にご連絡くださっても構いません。


● プログラムのバグ
- GNOME Bugzilla

プログラムのバグについては、GNOME Bugzillaという専用のサイトがあるので、そちらからご一報ください。ただし、アカウントと英語での報告が必須となります。ちょっと敷居が高いという方はやはり私宛に直接お知らせいただければ、私で対応できるものは対応いたします。



日本語化

デフォルトでは英語環境です。まずは日本語表示に切り替えましょう。
gnome-terminalを起動して、以下のコマンドを実行してください。GNOME Shellを起動しなおして日本語デスクトップになります。

--------
LANG=ja_JP.UTF-8 gnome-shell --replace &
--------
コマンドのイメージ











日本語入力

日本語入力をする場合も設定が必要です。デフォルトではUS配列用の設定になっています。

1. トップバー右端のユーザーメニューから[Settings]を選択して、設定パネルを起動します。
2. 「地域と言語」を選択します。
3. 「入力ソース」欄の[+]ボタンを押します。
4. 「日本語」>「日本語」(Anthy)を選択して「追加」ボタンを押します。(「日本語」>「日本語」の入力ソースは、日本語配列の直接入力用です。US配列に慣れていない場合は、これも追加してUS配列用の入力ソース(「英語(US)」)を削除するとよいでしょう。)

入力ソースの追加












入力ソースの切り替え

デフォルトでは、Super(Windows)キー+Spaceで切り替えることができます。
あるいは、トップバーの入力ソースアイコンから切り替えることもできますが、入力切換にマウス操作が必要になるのでたぶん不便でしょう。

入力切り替え













このショートカットは設定で変更することもできます。
1. ユーザーメニューから[Settings]を選択して、設定パネルを起動します。
2. 「キーボード」を選択します。
3. 「ショートカット」タブを開きます
4. 左パネルの「タイピング」を選択します
5. 右パネルの「Switch to next input source」を選択します
6. お好みのキーを入力します。


GNOME Classic

GNOME Classicも試してみます。気になる人は、これを機会に試してみるとよいでしょう。
噂のGNOME Classic













このisoにはGNOME Classicが入っていませんが、リポジトリからパッケージを利用することができます。

1. gnome-terminalから以下のコマンドを入力して、必要なパッケージをインストールします。
sudo yum install gnome-classic-session

2. gnome-terminal、もしくはAlt-F2のコマンド起動から以下のコマンドを入力して、Classicモードに切り替えます。
gnome-shell --mode=classic --replace

GNOME ClassicのUIについては、あえて多くを語りません。。。現時点で私から言えることは、総統閣下のお怒りが鎮まることはなさそうだ、ということだけです。


アクセシビリティアイコンはどこいった?

3.8からはトップバーのアクセシビリティ(ユニバーサルアクセス)アイコンがデフォルトでは表示されなくなりました。実は、GNOME Shell拡張機能の人気ベスト2を誇るのが「Remove Accessibility」というまさにそのものずばりの拡張です。こういった社会情勢を受けての変更になります。

表示方法ですが、何かしらアクセシビリティ機能を有効にすると表示されるようになります。
これは、個人的にはかなり重要な変更点だと考えていますが、余裕があれば別途ちゃんとまとめたいと思います。


もし不具合を見つけたら

ぜひご連絡ください。大事なことなので2回言いました。


それでは、良いGNOMEライフを。